本記事ではガンガンONLINEにて連載されていた漫画『魔物たちは片付けられない』を紹介します。
本作はドラゴンと生贄のシスターがメインで描かれているお掃除ファンタジー漫画です。
ドラゴンが登場してますが、バトルではなく掃除がメインで展開される物語となっており、魔物が住む異世界を舞台に様々なシチュエーションでドラゴンとシスターが掃除をして世界を綺麗にしていきます。
掃除の豆知識も描かれており、物語の展開も楽しみながら簡単な掃除の知識を身に付けることこともできる特殊な作品にもなっております。
シスターと共に行動するドラゴンもツンデレでとても可愛らしく、厳つい見た目で雑巾を使って丁寧に掃除をしている姿は必見です!
ドラゴンが好きな方には是非読んでいただきたい作品です。
- ツンデレなドラゴンがメインで登場
- シスターと一緒にお掃除するドラゴンの可愛らしい姿が見られる
基本情報
タイトル | 魔物たちは片付けられない |
著者 | 高野裕也 |
掲載誌 | ガンガンONLINE |
巻数 | 全4巻 |
あらすじ
村を救うためドラゴンの生贄に捧げられたシスター。
住処の前に供えられた震えるシスターを見たドラゴンは最期の慈悲として祈りを聞くことに。
しかし、シスターの口からは命乞いなどではなく「お住まい、汚れすぎです」という驚くべき一言が。
シスターは綺麗な部屋で美味しく食べてもらうため、ドラゴンと一緒に汚部屋の掃除を開始します。
本作のポイント
ドラゴンと生贄のシスターが主役
ドラゴンの「イドル」と超前向きな生贄のシスター「クリエラ」とのお掃除生活が描かれていきます。
教会で掃除番をしていたシスターは掃除に関する知識がとても豊富。
「掃除」が何かわからないイドルに対して、シスターはイドル専用の雑巾まで作って掃除のやり方を丁寧に教えていきます。
雑巾を絞ったり、柱を一生懸命拭いているイドルの姿は、外見とのギャップも相まってとても可愛らしいです。
出典:「魔物たちは片付けられない 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE) 」より
現実でも役立ちそうな掃除の知識を活かして、イドルの部屋はピカピカの美しい部屋に大変身。
その変化にイドルは掃除を魔法だと勘違してしまうほどです。
そして一緒に掃除をしていく中で、イドルは生贄としか見ていなかったシスターに対して何とも言えない感情が芽生え始めてきます。
イドル君のシスターに対する気持ちの変化が見どころ!
ツンデレ具合も堪らないです。
異世界を掃除して魔物たちを救う
魔物たちが住む異世界の様々な場所を掃除していくのが本作のメイン。
これだけ聞くと単調な物語のようにも思えますが、異世界が舞台ということもあって現実ではありえない様々なシチュエーション(「毒の池」や「蜘蛛の巣が張り巡らされた洞窟内」など)で掃除をしていくので非常に楽しめます。
また、ただ掃除をするのではなくてそこに住んでいる魔物も掃除を通して救って仲良くなっていくこともあり、読んでいてとても微笑ましいです。
現実でも活用できる掃除の知識
現実ではありえない場所を掃除していく本作ですが、披露される掃除の豆知識は現実の世界でも活用することができるものが多く描かれています。
カビの汚れや錆の落とし方、箒の作り方等々、全4巻の中に様々な知識が詰め込まれています。
しかも、不自然な流れで掃除のやり方の解説が始まるのではなく、異世界という設定や物語の内容に沿った自然な流れで始まるので違和感なく読み進めることができました。
ドラゴンは複数登場
出典:「魔物たちは片付けられない 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE) 」より
ドラゴンはイドルがメインで描かれていますが、物語が後半に近づくにつれて他のドラゴンたちも登場してきます。
本作で登場するドラゴンたちには「怠惰」や「強欲」など、キリスト教の「七つの大罪」で記されている七つの感情の名称が付いており、イドルを含めて7体のドラゴンが登場します。
少ししか出番がないドラゴンの方が多いですが、みんな個性的で憎めないドラゴンさんたちです。
まとめ
ドラゴンが登場することは表紙からもわかりましたが、実際に読んでみると想像以上にドラゴンの出番が多かったので驚きました。
そして、ファンタジー系の作品ではお馴染みの見た目をしているドラゴンが、雑巾や箒を持って掃除をしているというギャップが堪らなかったです。
最後の方は駆け足の展開となっていましたが、全体的には濃密な内容になっていました。
ドラゴン好きの方には是非読んでいただきたい作品です。
ちなみに、本作の作者さんは他にもドラゴンが登場する作品を連載されております。
こちらでも可愛らしいドラゴンが登場するので、本作のドラゴンが気に入った方は要チェックです!
コメント